彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





〈いや・・・・なんか、凛の声が聞きたくなってな。〉

「え?」





照れている時の瑞希お兄ちゃんの声。

電話越しでもわかる、はにかんでいる彼の姿。



「そ、そんな・・・ホント・・・?」

〈冗談言うわけねぇーだろう?今、忙しいのか?話せるか?〉

「は、話せます!大丈夫です!」

〈そうか、よかった。家にいるのか?親は平気か?〉

「あ、はい。大丈夫です。小声で話しますから・・・」

〈あははは!ごめんな。悪いことしてねぇのに、コソコソさせて?〉

「そんなことないです!僕、嬉しいです・・・瑞希お兄ちゃんが電話くれて・・・」

〈そう言ってくれたら、電話したかいがあるぜ?凛の声、聞きたかったからさ・・・〉

「僕も!僕も、瑞希お兄ちゃんの声が聞きたかった・・・・!」

〈気が合うな?〉

「はい・・・!」



そう言われてホッとする。


癒される。

心の痛みが消えていく。




(やっぱり、瑞希お兄ちゃんパワーが一番・・・♪)




「瑞希お兄ちゃん、僕これから自由時間なんです♪だから、お兄ちゃんさえよければ、いっぱいおしゃべりを~」

〈マジか?じゃあ、話が早いな~凛に報告しとくか。〉

「報告?」




瑞希お兄ちゃんの声のトーンが変わる。

素早く、毛布をかぶり、ベットの壁に背をつける。

部屋の出入り口と向き合う形で座り直しながら聞いた。



「なにかありましたか?」

〈あったから、電話もした。田渕の件でよ?〉

「え?やっと御用になりましたか!?」

〈ああ、うん。残念だけど無理だな。けど、近いような形にはなったから~凛。〉



一呼吸おいてから、瑞希お兄ちゃんは言った。




〈訪問禁止は解除だ!〉

「え!?本当ですかぁ!!?」

〈おう!それを伝えたくて、電話したんだよ。〉



〔★解除報告の通知だった★〕