〈いや・・・・なんか、凛の声が聞きたくなってな。〉
「え?」
照れている時の瑞希お兄ちゃんの声。
電話越しでもわかる、はにかんでいる彼の姿。
「そ、そんな・・・ホント・・・?」
〈冗談言うわけねぇーだろう?今、忙しいのか?話せるか?〉
「は、話せます!大丈夫です!」
〈そうか、よかった。家にいるのか?親は平気か?〉
「あ、はい。大丈夫です。小声で話しますから・・・」
〈あははは!ごめんな。悪いことしてねぇのに、コソコソさせて?〉
「そんなことないです!僕、嬉しいです・・・瑞希お兄ちゃんが電話くれて・・・」
〈そう言ってくれたら、電話したかいがあるぜ?凛の声、聞きたかったからさ・・・〉
「僕も!僕も、瑞希お兄ちゃんの声が聞きたかった・・・・!」
〈気が合うな?〉
「はい・・・!」
そう言われてホッとする。
癒される。
心の痛みが消えていく。
(やっぱり、瑞希お兄ちゃんパワーが一番・・・♪)
「瑞希お兄ちゃん、僕これから自由時間なんです♪だから、お兄ちゃんさえよければ、いっぱいおしゃべりを~」
〈マジか?じゃあ、話が早いな~凛に報告しとくか。〉
「報告?」
瑞希お兄ちゃんの声のトーンが変わる。
素早く、毛布をかぶり、ベットの壁に背をつける。
部屋の出入り口と向き合う形で座り直しながら聞いた。
「なにかありましたか?」
〈あったから、電話もした。田渕の件でよ?〉
「え?やっと御用になりましたか!?」
〈ああ、うん。残念だけど無理だな。けど、近いような形にはなったから~凛。〉
一呼吸おいてから、瑞希お兄ちゃんは言った。
〈訪問禁止は解除だ!〉
「え!?本当ですかぁ!!?」
〈おう!それを伝えたくて、電話したんだよ。〉
〔★解除報告の通知だった★〕


