また聞かれたことに、イラッとしつつも言った。
今度こそ、質問されないような答えで。
「わ・・・・私!いじめられてるんです! 」
「なに?」
キョドったような声で叫ぶ可児君。
それに、しめしめと思いながら言った。
「あなたを見ていたら・・・・いじめられている自分と、ダブってみえてしまって・・・・!みんなに叩かれるのツラいから・・・・それで助けなきゃってたんです・・・・!」
(ふふふふ・・・どうだ?これもう、追及は出来ないでしょうー?)
「そ、そうだったのか・・・・」
納得したような顔で黙る可児君。
質問が終わったことに安心して、ホッとしながらうつむいたのだが・・・
「嫌な言い方して、悪かった!すまねぇ!」
またしゃべりだす。
謝ってきた。
(話の流れからすれば、こうなるよね?)
そう思ったので、首を横に振って答える。
私からの無言の返事に、絞り出すような声で可児が言った。
「そうか・・・いじめか・・・くそっ!最低だな、そいつら!俺でよければ、仲裁に入るぜ!?どうだ、話してみろ!」
(なんでだよ!?)
〔★同情された★〕
仲裁って!?優しいなオイ!?
というか、他人のことより、自分の心配した方がいいよ!?
〔★他人の不幸が気になるらしい★〕
「兄ちゃん、まずは自分の心配しーや!自分の問題解決してからやでー?」
もっともな意見をグラサンが言う。
それで可児君の意識も私から離れた。
「うるせぇ!これは、俺の問題だ・・・!助けてくれたことに礼言うが、関わるんじゃねぇ・・・!」
そう言うと、自力で立ち上がる。
「おい、手ぇ貸したるでー!?」
「ほっといてくれ!」
ヨロヨロと立ち上がると、私達に背を向ける可児君。
そして、そのまま行ってしまった。


