彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




また聞かれたことに、イラッとしつつも言った。

今度こそ、質問されないような答えで。





「わ・・・・私!いじめられてるんです! 」

「なに?」




キョドったような声で叫ぶ可児君。

それに、しめしめと思いながら言った。




「あなたを見ていたら・・・・いじめられている自分と、ダブってみえてしまって・・・・!みんなに叩かれるのツラいから・・・・それで助けなきゃってたんです・・・・!」

(ふふふふ・・・どうだ?これもう、追及は出来ないでしょうー?)


「そ、そうだったのか・・・・」




納得したような顔で黙る可児君。

質問が終わったことに安心して、ホッとしながらうつむいたのだが・・・





「嫌な言い方して、悪かった!すまねぇ!」





またしゃべりだす。

謝ってきた。




(話の流れからすれば、こうなるよね?)




そう思ったので、首を横に振って答える。

私からの無言の返事に、絞り出すような声で可児が言った。




「そうか・・・いじめか・・・くそっ!最低だな、そいつら!俺でよければ、仲裁に入るぜ!?どうだ、話してみろ!」



(なんでだよ!?)



〔★同情された★〕




仲裁って!?優しいなオイ!?

というか、他人のことより、自分の心配した方がいいよ!?



〔★他人の不幸が気になるらしい★〕




「兄ちゃん、まずは自分の心配しーや!自分の問題解決してからやでー?」



もっともな意見をグラサンが言う。

それで可児君の意識も私から離れた。



「うるせぇ!これは、俺の問題だ・・・!助けてくれたことに礼言うが、関わるんじゃねぇ・・・!」



そう言うと、自力で立ち上がる。




「おい、手ぇ貸したるでー!?」

「ほっといてくれ!」




ヨロヨロと立ち上がると、私達に背を向ける可児君。

そして、そのまま行ってしまった。