彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




(どうしよう~着替えも持ってきてないし・・・あ、荷物タクシーの中だ!)



来た道を振り返る。

タクシーのおばちゃんがおってきてくれると思ったけど、来る気配がしない。



(ど、どうしよう~呼びに行ってる間に、手遅れになったら~)



考えろ!

助ける方法を考える!





「ぐお!?」

「オラ、泣けボケ!」

「くそボーズが!」




ガス!ドス!ゲシゲシ!




「がは!?がっ・・・・!」



(ああ~早くしないと~~~~!!)




可児君がやられる。

現に、ズダボロにされていってるっ!






(なんてことなの・・・・!私を・・・・凛道蓮を擁護(ようご)したばっかりに、こんな・・・・)





ごめんなさい!と思いながら、ポケットに手を入れる。

お守りと一緒に、ハンカチとティッシュが出てきた。



御内情に、反対のポケットにも手を入れる。

生徒手帳と携帯電話とかが出てきた。





(あ、携帯!?)




その携帯を見て気づく。





「これだっ!」




これしかないと思った。






(神様お願い!!)





祈りを込めて、私は『それ』を引っ張った。







ビービービー!!!




「うお!?」

「な、なんだ!?」

「デケー音!?」

「どっから聞こえて・・・・」



「うう・・・なにが・・・?」





音に反応して、暴行が収まる。

それに合わせ、彼らの視線が集まった。







「おい、あれ見ろ!?」

「なにやってんだ、女!」





私を見て、可児君をいじめていたヤンキー達が叫ぶ。






「あいつが持ってるの、防犯ブザーか!?」


(そうよっ!)






瑞希お兄ちゃんからもらった携帯。

それと一緒にもらった防犯ブザー。

震える手で、携帯から離す。

そして、思いっきり留め具を引っこ抜いて、頭の上にかかげた。





ビー!!ビー!!ビー!!


(う、うるさい!)




初めて使う防犯ブザー。

大きな音に耐えながら、人が来るのを待つ。



〔★凛は助けを呼んだ★〕




「おい、誰か来たらまずぞ!」

「止めろさせろ!」

「やめろ、馬鹿女!」

「ぶっ殺すぞ!」



(そうよ!この音にひかれて、第3者の助けがー!)







シーン・・・・







「・・・あれ?」



(誰も来ない・・・・?)



私の予想では、周りからたくさん人が来るはずだったけど―――





(誰も来ない!?)





〔★残念な結果だった★〕