「あの・・・本当にごめんなさい、モニカちゃん。黒子ファイブになってまで、来てくれたのに、最後は僕、自分の都合で帰っちゃって・・・・」
「いいのよん♪」
意外とはっきりした声が耳元でした。
見れば、目の前にモニカちゃんの顔。
長身をかがめ、私と視線をそろえながら言った。
「あたしも、人に褒められるようなことしてないもん。こうやって、元気な凛ちゃんとまた会えたことが大事なわけ♪」
「モニカちゃん・・・。」
「とはいえ、他の3人にもお詫びしときなさい。それがマナーだからね。」
「はい・・・」
「じゃあ、このお話は終ね♪」
そう言うと、リゾットの皿を私へと差し出すオネェさん。
「はい、凛ちゃんはリゾットを持ってね。」
「わ、わかりました。」
「はいはい!そっちの2人も料理を持ってちょうだい!円城寺ちゃん、テリーヌ持ちなさい!高千穂ちゃんはサラダの大皿ね?」
「う、うす!」
「はーい!やっと飯にありつけるんすね~?」
「コラ!女の子がそんな言葉使わないの!」
「?ここで食べないんですか、モニカちゃん?」
広い机も、椅子もそろっているのに?
どこへ行こうというのだろう?
「どこで食べるの?」
近くにいる瑞希お兄ちゃんに聞けば、彼はにっこりとほほ笑みながら言った。
「いいとこだよ。ついて来い、凛!」
もったいぶるように言われたけど、そんなあなたが好きだから~♪
「はい♪あなたとならどこへでも~!」
疑わずに、ついて行きます!
ついて行くとも!
「あはははは!いい子だな、凛。こっちこっち~」
「えへへへ~お兄ちゃーん♪」
ニコニコしながら私を誘うイケナイ人♪
ウキウキしながら、先を進む彼について行けば、後ろから声がした。
「だーかーらー!なんで、みーちゃんばっかり、美味しいこと言ってもらえるのよぉ~!」
「そーだぞゴラっ!なんでなんすか、瑞希さんっ!?」
「はぁ~あ・・・うるせぇーなぁ~いい加減割り切れよー、モニカ先輩に大河ー?」
なだめるカンナさんの声にこたえることなく、頬をふくらますモニカちゃんと円城寺君。
そのほっぺは、モニカちゃんが持っているパンよりもふくれて見えた。


