彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「あの・・・本当にごめんなさい、モニカちゃん。黒子ファイブになってまで、来てくれたのに、最後は僕、自分の都合で帰っちゃって・・・・」

「いいのよん♪」




意外とはっきりした声が耳元でした。

見れば、目の前にモニカちゃんの顔。

長身をかがめ、私と視線をそろえながら言った。




「あたしも、人に褒められるようなことしてないもん。こうやって、元気な凛ちゃんとまた会えたことが大事なわけ♪」

「モニカちゃん・・・。」

「とはいえ、他の3人にもお詫びしときなさい。それがマナーだからね。」

「はい・・・」

「じゃあ、このお話は終ね♪」



そう言うと、リゾットの皿を私へと差し出すオネェさん。



「はい、凛ちゃんはリゾットを持ってね。」

「わ、わかりました。」

「はいはい!そっちの2人も料理を持ってちょうだい!円城寺ちゃん、テリーヌ持ちなさい!高千穂ちゃんはサラダの大皿ね?」

「う、うす!」

「はーい!やっと飯にありつけるんすね~?」

「コラ!女の子がそんな言葉使わないの!」

「?ここで食べないんですか、モニカちゃん?」




広い机も、椅子もそろっているのに?

どこへ行こうというのだろう?




「どこで食べるの?」




近くにいる瑞希お兄ちゃんに聞けば、彼はにっこりとほほ笑みながら言った。





「いいとこだよ。ついて来い、凛!」





もったいぶるように言われたけど、そんなあなたが好きだから~♪


「はい♪あなたとならどこへでも~!」



疑わずに、ついて行きます!

ついて行くとも!




「あはははは!いい子だな、凛。こっちこっち~」

「えへへへ~お兄ちゃーん♪」





ニコニコしながら私を誘うイケナイ人♪

ウキウキしながら、先を進む彼について行けば、後ろから声がした。





「だーかーらー!なんで、みーちゃんばっかり、美味しいこと言ってもらえるのよぉ~!」

「そーだぞゴラっ!なんでなんすか、瑞希さんっ!?」


「はぁ~あ・・・うるせぇーなぁ~いい加減割り切れよー、モニカ先輩に大河ー?」




なだめるカンナさんの声にこたえることなく、頬をふくらますモニカちゃんと円城寺君。

そのほっぺは、モニカちゃんが持っているパンよりもふくれて見えた。