「コラ、クソガキ!いつまで瑞希さんに、くっつてる!?離れろ!」
「え、円城寺君??」
「瑞希さん困ってんだろう!?犬か、オメーは!?」
「あはははは!気にすんなって、大河。俺別に、困ってねぇーし。」
「瑞希さん!?」
円城寺君からの非難を、笑顔で否定してくださる瑞希お兄ちゃん。
「もう少し凛も、大河みたいに落ち着けばいいが~困った奴だよなぁ―お前は?」
「きゃわ!?く、くすぐったいよぉ~」
「あはははは!」
円城寺君の言葉を茶化しながら、私の顎の下をくすぐる瑞希お兄ちゃん。
それに声を上げて反応したら。
ゾクゾク!!
「はっ!?」
言いようもない、強い視線を感じる。
思わず、気配がした方を見れば―――――――――
「はははは・・・そう、そうっすかぁ~瑞希さん・・・・困ってないっすかぁ~」
(きゃあああああああ!?)
今にも泣きそうな、それも血の涙を流しそうな円城寺君がいた。
〔★強い目力だ★〕
私と目があっているのに、私が見えていないみたいなところが怖い。
それで鈍い私も気づく。
(はっ!?まさかこれが、世間でいうところの嫉妬・・・!?)
ということは、私、円城寺君に嫉妬されてる!?
〔★最初からそうだった★〕
(この状況で考えられることと言えば――――――瑞希お兄ちゃん?)
―凛、瑞希先輩に好かれてるから、大河が焼いてんだぜ?―
カンナさんも言ってた。
(円城寺君、瑞希お兄ちゃんがすごく好きだから、私のことをよく思ってないって・・・・!)
思わず、カンナさんの方をチラ見すれば、にやけた顔で「あきらめろ♪」と笑っている。
瑞希お兄ちゃんは瑞希お兄ちゃんで、この修羅場に気づくことなく、私をなでまわしている。
「あははは♪凛は可愛いなー」
「ふははは・・・・可愛いすか、その手の中の生き物が・・・!?」
「ぷっ!おいおい、怒んなよぉ~大河くーん?」
さわやかに笑う人と、怒りながら笑う人と、完全に面白がって笑ってる人の三つどもえ。
〔★こんな三すくみは嫌だ★〕


