どれも手間がかかっていそうな逸品ばかり。
思わず、テンションが上がった。
「すごーい!ローストビーフに、綺麗なサラダに、ジャンボグラタンに、テリーヌ・・・・わぁぁぁ~~~♪」
「いいでしょう?全部、凛ちゃんのために作ったの!これでお料理は最後だったからね~」
「最後?」
「あっ!?やっぱり凛だったか?」
私の疑問に、明るい声がかぶさる。
よく知る声と一緒に、上へと通じる階段から誰か降りてくる。
誰なのか、見なくてもわかった。
「みーずき、お兄ちゃぁぁぁ~ん!!」
「りーん!よく来たなぁ~」
パッと駆け出して抱き付けば、笑いながら抱き留めてくれた。
「おにいちゃーん♪」
「あはははは!なんだ、お前は~?猫か~犬か~?」
「えへへへへ!人間でーす!お久しぶりですぅ~!」
〔★感動(?)の再会だった★〕
約一週間ぶりの瑞希お兄ちゃん。
変わってない匂い。
体つき、サラサラの髪の毛。
「元気そうで安心したぞ、凛。」
なによりも、私へ向ける優しいお言葉と最高の笑顔♪
「一週間もたっちまったからな~?体、もう平気か?」
「はい!」
私の頭をなでる彼、首を立てに振って答える。
最後に会ったのは、集会を終えた日。
本当はその翌日に、瑞希お兄ちゃんのところに行こうとした。
ところが、朝起きたら体がだるくて・・・急な発熱でダウンしてしまった。
学校にはいけたけど、微熱が続き、やっと今日、平熱に戻ったところだった。
《軽い風邪なら、学校へ行きなさい。欠席日数も、推薦入試には響くからね?》
(・・・・・瑞希お兄ちゃんなら、そんなこと言わないだろうな・・・)
隊長が悪い私へ向けられたお母さんからの言葉。
思い出してしまった嫌な記憶に滅入っていれば、後ろから怒鳴られた。


