彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




視線が重なった時、ふいに瑞希お兄ちゃんが言った。




「彼女・・・・君って、なんか似てるね・・・・」

「っ!?だだだだ、だれにでしょう!?」





完全に声がうわずる。

これに瑞希お兄ちゃんは、眉をハの字にしながら見てくる。




「誰って・・・・まぁ、そうだな・・・・」




そう言って黙ると、いきなり私からカバンを取り上げた。





「貸してごらん。」

「あ!?なにを!?」

「近くに、なじみの店があるんだ。そこで君の手当てしよう。」

「い、いいですよ!そんな・・・」


「よくない!」





再び断れば、とても強い口調で言われた。




「よくないんだ・・・」

「え・・・?」




そう告げる顔は、寂しそうだけど笑っている。







「君を見て思いだしたんだ・・・最近、全然会えない弟のこと。」


「おっ!?」

(弟!?)






瑞希お兄ちゃんから、弟がいると言う話は聞いてない。

ご両親がいない話は聞いてるけど、兄弟情報はまだ。

それでも、私には心当たりがあった。

彼が言う『弟』に。




(そ、それって・・・・・!?)



「お、弟さんとは・・・?」

「ああ。すっげー手がかかって、危なっかしいけど、俺を慕ってくれる可愛い小動物だ。」

「小動物・・・?」

「あははは!恥ずかしがり屋で、いつもマスクで顔隠してんだ。あとな、時々、トンファーも振り回すなぁ~!」

「っ!?」




マスク!?

トンファー!!?




そ、それは~どう考えても間違いなく・・・・・・・



(私よね・・・・・・・・・・・・・・!?)



〔★凛1人しかいない★〕





笑顔で、嬉しそうに話す彼に、夢を見る。

小動物で、会えない弟って、私でいいんだよね・・・・!?




「つーことで、助けさせてくれ♪おいで!」




そう言って、私へと手を差し出してくる瑞希お兄ちゃん。




「はい・・・・♪」



私が迷わず、その手を取ったのは言うまでもない。