彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




私と瑞希お兄ちゃんへと、迫ってくる渕上達。

これを受け、私も戦う覚悟でいたんだけど―――――







「なぁ~に、ハシャいでんだよぉ~!!?」


ゴスッ!


「ぶはっ!?」




突然、敵の1人が倒れた。

見れば、目を見開いて伸びていた。





「え!?」

(こ、今度はなに!?)



「ずいぶんえらくなったもんだなぁ~渕上?」





そう言って、目を向いている奴をまたぎながら現れたのは――――――――――





「アルバイトがAVとか、笑えるんぞ、尻軽が!」

「高千穂!?」



(カ、カンナさん!?)





制服姿の高千穂カンナさん。

途端に、ヤンキー女達の顔色が変わる。




「た、高千穂だ!」

「爆裂弾のカンナ・・・」

「鬼姫の高千穂カンナだ・・・!」




明らかにビビっている。

それにカンナさんは、表情を変えることなく言った。




「おい!オメーら、あたしのツレ『2人』に何してくれてんだ?」


(え!?二人!?)




そう言いながら、ぷーとガムをふくらませるカンナさん。




(行儀が悪いな、カンナさん・・・。)



でも、どうしてここにいるのかな??




(というか、2人って?もしかして、私もカウントに入れてくれてるの・・・)




気になった疑問を、渕上の仲間が聞いてくれた。




「ツレ2人!?おいおい、帽子はともかく、あの制服のダサいのは違うだろう!?」

「高千穂、さんとは、学校だって違うじゃねぇか!?」

「ルノアの学校の問題に、口ツッコむなよな!」

「正義の味方気取りかよ!?」



「じゃー、オメーらが悪役に化けんのか?」

パンッ!




低い声と、ガムフーセンの割れる音。





「あたしに説教するとは、いい度胸だな~・・・?やんのか?」




そして怖い顔。

それで、抗議していた女達が青くなる。




「ひっ!?」

「あ、あたしら、そんなつもりじゃ~」

「ルノアさん!」

「どうします・・・!?」




慌てた手下が親玉を呼ぶ。

いつもだるそうで、変化のない渕上月乃亜。




「高千穂・・・・!」



初めて見る。



(渕上のイラ立つ顔・・・・。)




私に向けていた顔とは違っていた。

焦るような、睨むような、悔しそうな表情。

そんな渕上に、くちゃくちゃと口を動かしながらカンナさんが言う。