「この野郎~!ふざけるな!」
私達のやり取りに、腕をねじられた馬鹿が吠える。
「あたしが誰か知らないの・・・!?腕ねじりやがって、くそ『女』!!」
「え!?」
(お、女って・・・・)
思わず、渕上を見る。
奴は瑞希お兄ちゃんを指さしながら言っている。
(嘘でしょう、渕上さん・・・・瑞希お兄ちゃんを女と間違えてる・・・?)
〔★あり得る誤解だった★〕
馬鹿な女を見てから、恐る恐る瑞希お兄ちゃんを見る。
彼は静かに、穏やかな表情で言った。
「それ、誰のこと言ってんのかな?」
「お前だよ、お前!マジ許せねぇ!その可愛い顔、つぶしてやるっ!」
(ああ・・・)
はい、間違いなく確定。
女性と思って、脅してますね。
おかげで、瑞希お兄ちゃん凄い顔ですね。
〔★無言の圧力が出ている★〕
黙る瑞希お兄ちゃんに何を勘違いしたのか、渕上がしゃべり始める。
「あたしが、卑弥呼の総長だって知ってやってんだろうな~!?ヤンキー世界なめんなよ!?」
そのバカ面を見ながら思う。
(お前こそ、知らないじゃん。)
偉そうに言う小娘の姿を見て呆れる。
(この方は、ヤンキー世界では有名な龍星軍初代総長なのに・・・・)
ヤンキー世界をなめてるのは、どっちよ?
〔★知らないのは損なことだ★〕
「ははは・・・ずいぶん威勢イイねぇ・・・」
渕上の態度に、終始苦笑いの瑞希お兄ちゃん。
(うん・・・そりゃあ、笑うしかないよねー・・・)
〔★瑞希は呆れている★〕
「あ!?なに余裕こいてんだよ、テメー!?」
そんな瑞希お兄ちゃんの優しさに、渕上が逆キレした。
「この女も、凹ってやる!おい、みんな!」
「オーケー!まとめて埋めちゃおうぜ!」
「ねぇ、誰か男ども呼んできてよ!」
「AVデビューさせようぜ!」
キレた渕上に合わせ、ツレもキレる。
不届きな発言をするヤンキー女達。
「やれやれ・・・女に手を出す気はねぇーけど・・・」
私をかばいながら瑞希お兄ちゃんが呆れる。
そんな瑞希お兄ちゃんに、心の中で誓う。
(大丈夫です!最終的には私がとどめを刺しますから、ご心配なく!)
〔★凛の考えが心配だ★〕


