彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「さすが、フッチー!あんたの言う通り、待ち伏せして正解だね?」

「まぁね。」



私の殴った奴の言葉に、渕上が答える。




(犯人はお前か・・・!?)




悪知恵働きすぎだぞ、悪女!!




そう思いながら上体を起こそうとしたらー




ドスン!


「クズが!」

「あう!?」





渕上に背中を踏まれた。

続けざまに蹴られた。



ゲシ!!



「いたっ!?」

「ホント、ムカつくんだよ・・・ごみのくせに!」

「フッチーこいつ、どうすんの?」

「裸で、男子トイレに入れちゃえば?」

「いいねー!やろう、やろう。」


「なっ!?馬鹿なこと言わないで!やめー!」


「寝てろっ!」




抗議すれば、また踏まれる。



「いったぁ~・・・・!?」

「黙れよ。」



うめけば、体を起こされた。



「ゴミがしゃべるなって言ってるだろう・・・!?ミッチー、警棒貸して。」

「どーすんの?」

「前歯飛ばす。」


(こいつ!)




もう許せない。


女の子だと思って手加減してれば~~~



大人しくしてたら!!





(やれるもんなら、やってみろ・・・!裏鉄拳で、殴り返してやる・・・!)





我慢していたスイッチが、『凛道蓮』に切り替わる。





「総入れ歯になれ、ゴミ女。」






冷たい声に合わせて、警棒がこちらを向く。






(それはテメーだ!)






それで私も、殺気を忍ばせて備えたが――――――――――






ガシッ!!



「なにしてる?」


「ぎゃっ!?」





突然、渕上の顔がゆがんだ。






カラン!コロンコローン!!






同時に、奴が持っていた警棒が地面に転がった。






「道のど真ん中で、いじめか・・・!?ああ?」


「あ・・・」

(うそ・・・・)







警棒から手を離した渕上の手を、その人が素早く掴む。




「あっ!?い、いたい!離せ!」

「何やってるかって聞いてんだよ!」


「ぎっ!?・・・あああっ・・・・!!」





そう言って、怖い顔で、厳しい声で、渕上の腕をねじ上げていた人。







(瑞希お兄ちゃん!?)







そこにいたのは、キャップ帽をかぶった瑞希お兄ちゃんがいた。





〔★凛の好きな人が現れた★〕