「はあ!?寄付は寄付だろう!?ねぇ、フッチー!?」
「こいつ、わかってないよ、るーちゃん!」
私の対応に、左右から難波と鳥海が口をはさむ。
「フッチーのお父さんは、政界ともつながりのある渕上財閥!フッチーのためなら、学校への寄付金『以外』も惜しまないんだよ!」
「特に、娘がいじめのボスですとか言われたら、ガチでキレるぞ~!?」
「そうだねぇ~」
笑顔で言う難波&鳥海に、そっけなく渕上は言う。
「正直、あたしのステータス知ってて、ここまでされたの初めてだよ?」
「別に私は・・・・」
(知らなかっただけなんだけどな・・・・)
知ってれば、関わらないようにしたのに・・・・
〔★凛はまた後悔している★〕
「せっかくだから、あんたがどこまで我慢できるか見ててやるよ。」
「え?」
「あたし相手に、どれだけ馬鹿なことしてるか、教えてほしいって話・・・!」
そう言った渕上が視線を動かす。
いつか見たような、すごい目つきで私を見る。
「ここまでの話、わかった?」
「・・・えーと・・・」
「あたしの神経逆なでするなって言うんだよ・・・!」
そう言った手が伸びてくる。
周囲も距離を縮めてきた。
(ヤバい!)
殺気をにじませる彼女達に、身の危険を感じる。
「やめてっ!!」
持っていたカバンを振って追い払う。
良い感じで、渕上の手を払えた。
「きゃっ!?てめぇ!?」
「大丈夫、るのあ!?」
「やりやがったな、テメー!」
(先にやったのは、そっちじゃなーい!?)
心の中だけで文句を言って、逃げる。
なんとか振り切って、全力で走る。
「逃げるな、菅原ッ!!」
(よくわからないけど、よくわからないけど!)
危ないことには変わりない!
一目散に、駐車場から出た。
(このまま、家まで逃げきって――――――――!?)
ブーン!
「オラっ!」
「えっ!?」
ガスン!
「あう!?」
ふいに、腰に痛みが走る。
「あ!?」
それで身体が倒れた。
ズザー!!
「痛い・・・!?」
「大当たり~♪」
「ミッチー、ナイス!」
「なっ・・・?」
痛みを我慢して見上げる。
そこには、私服姿の女子達がいた。
その手には、収縮可能な警棒がある。
(あれで、体をうたれた・・・!?)
油断した!
菅原凛として、気を抜いていた。
(『凛道蓮』だったら、こうはならなかったのに・・・・!)
その場に膝をつけば、また囲まれた。


