彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




突然の言いがかりに、不快に思いながらも答えてあげた。





(この人、頭おかしいんじゃないの・・・?)


「いいえ、今はじめて見ましたけど?」

「あー!?んだこら#@〇×|▼¥◇!!?」


「す・・・!?」

(すごい巻き舌!なんて言ってるかわからない!)





私の返事に、よくわからない言葉を発しながらヤンキー女が立ち上がる。

そして、群れをなして迫ってくる。




「オラっ!ちょっと、来い!」

「わっ!?」

(掴まれる!?)





伸びてきた手を、とっさによける。





「ああああー!?何してんだ殺すぞっ!?」


「ええ!?」

(変な人だ!)


キチガイだ!



(変な、人達だ!!)





よけただけで、壊れたスピーカーみたいに騒ぎ出す。




「コラ、逃げんなよ!」

「来いよ、ブス!」



他のヤンキー女達も、私へと手を伸ばしてくる。





(逃げなきゃヤバい!)





私の本能が、凛道蓮バージョンがそう告げてくる。




(でも、信号はまだ赤で~~~~~ええーい!!)




迷ったけど。




パッパァー!


「あ!?」

「野郎!信号無視しやがった!」





本当はしちゃダメだけど、交通事故よりも悪い予感がしたので渡った。




〔★言ってる場合ではない★〕





パッパー!


「コラ!危ないだろう!?」

「ごめんなさーい!!」


キッキッキッ!!




通り過ぎ際に聞こえるクラクションや、ブレーキ音。

人の声などに、胸を痛めながらわたりきる。




「待てコラ!」




振り返れば、反対側にいるヤンキー達が見えた。

諦めていないらしく、私が逃げる方向に合わせて、平行に追ってくる。

通学路なだけあって、明るい時間だと、歩いていれば目立つ。

学生以外の人が少ない。




(仕方ない!裏道へ逃げよう!)




まくために、道路沿いの道を曲がる。




「止まれゴラぁァァァ!!」




それでかな切り声がしたけど、無視した。

狭い小道を走る。



「はぁ!はぁ!はぁ・・・!」



重い荷物を、汚れた荷物を持って走る。





「なんでーはぁ!今日はー・・・はぁ!ついてないのー!?」




いじめ宣言といい、ヤンキーに追い回されるのといい・・・

ロクなことがない!





(やっぱり、瑞希お兄ちゃんに会えないから、私の運も悪くなってるのかなぁ~!?)




〔★それはないだろう★〕