彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




重い荷物を持った帰り道は、いつもより辛かった。




「どうしよう・・・」




何度目かわからない、どうしよう。




(まさか、入学後間もなく、いじめられるとは・・・・)




誤解は解けた(?)が、立場は変わらなかった。

とりえず、帰りながら現状を見直す。




(私の力で、やれることはやった・・・あとは、先生の手にゆだねるしかない・・・)




人任せになってしまうけど、私1人じゃどうにもならない。




(39対1って・・・飛翔連合かよ・・・)



〔★どちらかと言えば『毒蝮』だ★〕




(ただでさえ、凛道蓮が蛇の目に狙われたり、他のチームの奴が狙っていると言うのに・・・)




菅原凛でも狙われるってどうなの?

そろそろ、期末試験が始まるって言うのに~

みんなヒマでしょう、絶対!?




「このままじゃ・・・勉強にも集中できないよ・・・・」



ポケットに手を入れる。

触って、存在を確かめる。




(瑞希お兄ちゃん・・・・)




今日、何回あなたを思い浮かべたでしょう?

負けそうになって、悲しくて、それでも瑞希お兄ちゃんの笑顔を思い出して耐えたよ。

まだ会えないけど、心の中では、ちゃんと会えてるから――――――――――




(負けないよ、瑞希お兄ちゃん。)





明日どうなるかわからないけど、弱気になっちゃダメ!

というか、私は悪くないもん!

後で、笑って終らせるような記憶にしてやるんだから!



〔★凛は前向きに考えた★〕




(瑞希お兄ちゃんに慰めてもらうネタにもなるしね!)



〔★前向きに考えすぎだ★〕




ポケットの中で、瑞希お兄ちゃんからもらった携帯を握ってから離す




「私は悪くないから、堂々としよう。」




なんとか、自分を元気づける。

その思いで、信号が変わるのを待っていたのだが―――――――。




「おい、待てよ!」

「え?」




後ろから、誰かに声をかけられる。



「お前、今、ニラんだろう?」

「は?」



いたのは、うんこ座りをしている女子数人。

誰が見てもヤンキーとわかる。




〔★凛は因縁をつけられた★〕