「うははははは!『道』?いや~『道徳』の教科書は、見とらんなー!?」
「ど、道徳?」
「ん!?これんこと、聞いたんちゃうか~!?」
「え?」
警戒する私に、男の子が差し出されたのは教科書。
「うはははははは!自分のちゃうんか~!?」
「わ、私のです!」
「おお、そうかそうか!うははははは!よかったわ!ほれっ!」
「あ、ありがとうございます。」
私が受け取るのを確認すると、陽気な声で彼は言う。
「なんや、昼寝しとったら、飛んできてのぉ~」
「え!?ぶつかりましたか・・・?」
「うはは!ええねん、ええねん!漫才でツッコまれるんと、同じや!ハリセンとおんなじってなぁ~うははは!」
この人・・・・なんていうか・・・・
「うはははははははっ!!」
(うるさい。)
〔★にぎやかだった★〕
声が大きい。
おまけに、底ぬけないぐらい明るい。
だから、周りもポカーンとしながら彼を見ていた。
完全に圧倒されている。
「いやぁ~関西じゃ、ボケん限り教科書は飛んでこんからなぁ~!」
「関西・・・?」
「せや!わし、越してきたばっかやねん!」
そう言うと、口元だけでニンマリと笑う。
サングラスのおかげでハッキリとわからないけど、笑顔だとは思う。
(声もだけど、この人はなんで――――?)
「サングラスと、ジャージ姿・・・・?」
「おっ!?うははははは!わかるか!?わかったかいなぁー!?このグラサンの良さがわかるかい!?ええやろう~!!?」
「うっ!?」
(うるさっ!声がデカくなった!?)
〔★ボリュームが上がった★〕
「これなぁー!1000円までねぎったんやで!?もうけやろう!?新品ゆーても、誰も買わんとホコリかぶっとったんや!なら、中古も同じやんけなぁー!?相手も設けられて、ハッピーやん!?」
「え、ええ・・・まぁ・・・」
〔★自動で自慢話が始まった★〕


