見たことない、知らない他のクラスの生徒達に、私のノートや教科書がふまれてる。
みんな、そこに何も落ちてないみたいに踏んでいく。
「やめて!ふまないで下さい!」
慌てて、かけより、かきあつめて、拾い上げる。
そうやって、ひろっているのに―――――――
グシャッ!
「ああ!?」
目の前で踏む。
拾っている本人を前にして。
「やめて!やめてください!」
また踏まれそうになったので、手を乗せて、ここにあるとアピールしたけど、
ダンっ!
「痛っ!?」
「そのテレビが面白くさ~」
私の手ごと踏まれた。
「やめてよ!なんでこんなことするの!?」
その手を払えば・・・
「うわ!きたねぇー!」
ゲシッ!
「あっ!?」
肩を蹴られた。
それも、私を踏んだ靴の裏を、汚れでもこすりつけるようにして踏んで蹴った。
「ひ、どい・・・!」
泣きそうになる。
にじむ視界に、私の顔をのぞき込んでニヤニヤしている男女が見える。
他の生徒も、小さく笑いながらこちらを見ていた。
スマホのケータイをこちらに向けてくる。
ひどい、悔しい。
(泣くもんか・・・・!)
ここで泣いたら、こいつらを楽しませることになる。
そんなこと絶対にできない!
(こいつら・・・みんな、渕上の命令で、私をおもちゃにして遊んでるんだ・・・!)
でも大丈夫。
先生に相談したから、それも終わる。
井谷先生なら、私を助けてくれるから!
(だから・・・大丈・・・・!)
「おーい、大丈夫か、じぶ~ん?」
「え?」
ふいに、私の体の周りに影が出来る。
思わず、見上げる。
そこにいたのは、見たことのない男子。
とても背が高く、黒髪をオールバックにしていた。
(見たことない・・・というか。)
「道を聞いてきた人・・・?」
前に、道を聞いてきたジャージ服の男子だった。


