彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





(とにかく、今日はこのまま帰ろう。)




先生にも、いじめられたことが原因で帰ると伝えた。

その方が、真剣に取り合ってくれる気がした。

カバンを下げ、渡り廊下を歩く。




「すっがわらさーん!!」

「え?」




その時、私を呼ぶ声がした。

菅原という名前は意外とあるので、人かもしれないと思ったけど――――――――



(この声!?渕上の取り巻きの――――――――――)




私の髪を引っ張った、難波と言う女子の声。

嫌な予感に振り替える。

声がしたのは、5階建ての一番上。

5階から顔出している難波。

もう一人の取り巻きの鳥海もいる。





(なんであいつらが私を・・・・!?)


呼ぶの?




「帰るんだってね~お大事に!」

「でも、教科書のおきっぱはダメでしょう~持って帰れ!!」


「え?あっ!?」



あっという間だった。

誤解の窓から、私の辞書や辞典が落下した。




(教室のロッカーの中に、鍵かけて入れていたはずなのに!)



どうして言うよりも早く、私の勉強道具が落ちてきた。




「な、なんてこと!?」

「きゃはははは!持って帰れよ~」

「おきっぱは、校則違反だろうー!?」



(お前らも置いてるだろう!?)




てか、ほとんどの生徒がそうしてるじゃないの!?




そう言ってやりたかったけど、この距離からじゃ、私の声は届かない。

相手の声は届いたけど。



〔★モヤモヤする思いだ★〕




私の教科書を落とした2人を、〆落したくなったが――――――





(いや!それよりも、問題は~!!)





「私の教科書たちが!」





よりによって、中庭に巻かれた。

下には池があったりする。

この時ばかりは、校則も忘れて廊下を走った。

階段を駆け下りて、中庭に行けば―――――――




グシャ!

「それでね~」




グシャグシャ!

「ウケる~」




「カラオケもいいね?」

グシャグシャ!ミシ!






「なっ・・・!?」





ふまれていた。