(とにかく、今日はこのまま帰ろう。)
先生にも、いじめられたことが原因で帰ると伝えた。
その方が、真剣に取り合ってくれる気がした。
カバンを下げ、渡り廊下を歩く。
「すっがわらさーん!!」
「え?」
その時、私を呼ぶ声がした。
菅原という名前は意外とあるので、人かもしれないと思ったけど――――――――
(この声!?渕上の取り巻きの――――――――――)
私の髪を引っ張った、難波と言う女子の声。
嫌な予感に振り替える。
声がしたのは、5階建ての一番上。
5階から顔出している難波。
もう一人の取り巻きの鳥海もいる。
(なんであいつらが私を・・・・!?)
呼ぶの?
「帰るんだってね~お大事に!」
「でも、教科書のおきっぱはダメでしょう~持って帰れ!!」
「え?あっ!?」
あっという間だった。
誤解の窓から、私の辞書や辞典が落下した。
(教室のロッカーの中に、鍵かけて入れていたはずなのに!)
どうして言うよりも早く、私の勉強道具が落ちてきた。
「な、なんてこと!?」
「きゃはははは!持って帰れよ~」
「おきっぱは、校則違反だろうー!?」
(お前らも置いてるだろう!?)
てか、ほとんどの生徒がそうしてるじゃないの!?
そう言ってやりたかったけど、この距離からじゃ、私の声は届かない。
相手の声は届いたけど。
〔★モヤモヤする思いだ★〕
私の教科書を落とした2人を、〆落したくなったが――――――
(いや!それよりも、問題は~!!)
「私の教科書たちが!」
よりによって、中庭に巻かれた。
下には池があったりする。
この時ばかりは、校則も忘れて廊下を走った。
階段を駆け下りて、中庭に行けば―――――――
グシャ!
「それでね~」
グシャグシャ!
「ウケる~」
「カラオケもいいね?」
グシャグシャ!ミシ!
「なっ・・・!?」
ふまれていた。


