彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「中山、ボール!」

「オラよ!」

ガスン!


「痛!?」




わざと、私に当たるように腕を振って、肘を頭に当てる。



「ちょっと!今、わざと当てたよね!?やめてよ!」



思わず言い返したらー




シーン。



クラス中が黙り込む。

すっごい顔で、みんなが私をにらんでくる。

特に、ボールやひじをぶつけてきた中山が近くでにらんでくる。



(な・・・なに?)



笑顔を消して、全員が私を見る。



「馬鹿じゃねぇーの。」



戸惑う私に、渕上が言った。



「ゴミが人間と対等に話してんじゃねぇーよ。今度しゃべったら殺すからな・・・!?」

(なっ・・・・!?)



怒りたいやら、泣きたいやら。




(どうして、私がこんな扱い受けなきゃダメなの!?)




疑問は言葉にはならず、声に出せず。



ガラっ!



「おい、どうしたんだ?今日は静かだな?」




そこへ、教師が入ってくる。

黙る生徒と、全員が見ている先を見て首をかしげる。




「菅原、どうかしたのか?」

「わ・・・!」


「なんか、風邪で声が出ないそうなんで、問題を当ててあげないでくださーい!」

「え!?」




言ったのは渕上。

心配そうな顔と声で白々しく伝える。



「え?大丈夫か?調子が悪いなら、保健室に行っていいぞ?」

「そうだよ~大丈夫?」

「我慢しない方がいいよ?」

「早く行けよ。」

「行ってよね~移ると困るし。」


「っ!?」



それで、私の制御がキレた。

笑顔で突然語りかけてきたクラスメート達の中を飛び出す。

先生に声もかけずに、教室から出た。




「お、おい!菅原!?」

「ほら~やっぱり、我慢してたんだ~お大事に―♪」



驚く教師の声と、渕上の声がする。

後に続くように、たくさんの笑い声が響き続けた。