「中山、ボール!」
「オラよ!」
ガスン!
「痛!?」
わざと、私に当たるように腕を振って、肘を頭に当てる。
「ちょっと!今、わざと当てたよね!?やめてよ!」
思わず言い返したらー
シーン。
クラス中が黙り込む。
すっごい顔で、みんなが私をにらんでくる。
特に、ボールやひじをぶつけてきた中山が近くでにらんでくる。
(な・・・なに?)
笑顔を消して、全員が私を見る。
「馬鹿じゃねぇーの。」
戸惑う私に、渕上が言った。
「ゴミが人間と対等に話してんじゃねぇーよ。今度しゃべったら殺すからな・・・!?」
(なっ・・・・!?)
怒りたいやら、泣きたいやら。
(どうして、私がこんな扱い受けなきゃダメなの!?)
疑問は言葉にはならず、声に出せず。
ガラっ!
「おい、どうしたんだ?今日は静かだな?」
そこへ、教師が入ってくる。
黙る生徒と、全員が見ている先を見て首をかしげる。
「菅原、どうかしたのか?」
「わ・・・!」
「なんか、風邪で声が出ないそうなんで、問題を当ててあげないでくださーい!」
「え!?」
言ったのは渕上。
心配そうな顔と声で白々しく伝える。
「え?大丈夫か?調子が悪いなら、保健室に行っていいぞ?」
「そうだよ~大丈夫?」
「我慢しない方がいいよ?」
「早く行けよ。」
「行ってよね~移ると困るし。」
「っ!?」
それで、私の制御がキレた。
笑顔で突然語りかけてきたクラスメート達の中を飛び出す。
先生に声もかけずに、教室から出た。
「お、おい!菅原!?」
「ほら~やっぱり、我慢してたんだ~お大事に―♪」
驚く教師の声と、渕上の声がする。
後に続くように、たくさんの笑い声が響き続けた。


