ある日、突然いじめがはじまったら、あなたはどうしますか?
「ねぇ、今日も来てるよ、ゴミが?」
「帰ればいいのに。」
休み時間。
聞こえてくるBGMは不快でしかない。
なんとなくだけど、私がいじめの標的にされたのはわかった。
(でも、そうされる心当たりがない・・・・)
上履きの投かんと合わせてスタートした、私へのいじめ。
指揮しているのは、渕上月乃亜。
「るのあ、今日も決めてんね~」
「どうしたの、新色じゃん?」
「んふふ~!ママがもらってきたやつ。貢がれたって言ってもいいけどさぁ~」
(・・・・私、渕上ルノアと喋ったことないんだけどなぁ~)
だから、怒らせたとか、意地悪されるような覚えはない。
あの日を境に、みんなが私を無視する。
無視と言うよりは~
「そーれっ!」
バシッ!
「痛!?」
頭にボールが当たる。
バレーボールだ。
(なんで教室でバレー・・・!?)
私に当たったボールが、足元に転がる。
不快な気分で、それを拾おうとしたらー
「うわー!ストップストップ!」
バレーボールをパスし合ってた男子の1人が、大声で駆け寄ってくる。
「うんうん、ダメだよ菅原さん!触らない触らない。」
「え・・・?」
満面の笑みで言う奴は、クラスのお調子者。
「『ゴミ原』さんがさわると、きたねー汁がつくからやめてねぇん?」
「ぷっ!?きゃはははは!中山、なーいす!」
「あざーす、るのあちゃん!」
「「「わはははは!」」」
「「「あーはっはっはっ!」」」
(この野郎・・・・!)
思わず、メンチを切りそうになってうつむく。
(ちくしょー!『凛道蓮』だったら、ぶっ飛ばしてるのに・・・!)
どうしていいか、わからない。
初めてのことだから、どうしていいかわからない。
わからないもあるけど・・・・
(・・・・ひどい・・・・!)
泣きたくなった。
泣けるのは、瑞希お兄ちゃんのことだけかと思っていたのに違った。


