彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「どうしたの!?もしかして、まだ調子が悪いの??大丈夫?」


「・・・のよ・・・」

「え?なに?聞こえないよ??」


「――――――――――――アンタの顔見ると、気分が悪くなるのよっ!!」


「・・・・・・・・・・・え?」




(私の顔を見ると・・・・?)






「―――――――――――――――死ね。」

「え!?」






突然のことに、頭も体もフリーズする。

そんな私を残して、バタバタと彼女は廊下を走って行った。

小さかったけど、教室に駆け込んだのが見えた。




「・・・・・・なんで?」




この間まで普通だったのに。

猫の話で、好きなドラマの話で盛り上がったのに。





(・・・・私、彼女に何か悪いことした・・・?)



ドンっ!!


「邪魔っ!!」

「あっ!?」




呆然と立ち尽くしていたら、誰かに背中を押された。

気を抜いていたので、足を滑らせ、前のめりで倒れる。




「痛っ!?いったぁ~!?」




それで、持っていたコピーが手から離れる。

スーと、走るように廊下のすべっていくが―――――――




グシャッ!


「あ。」




踏まれた。




「廊下の真ん中で何してんのよ!?」

「A組のくせに、G組にまで借りに来やがって!友達いないのかよぉ~?」

「迷惑でしょう~?」



ぶつかってきたらし女子が、笑いながら通過していく。





「・・・っ!!」


(この野郎!!)




謝りもしないで立ち去っていく女達にムカつく。




(なんあのそれ!?)




抗議しようと思って口を開くが―――――――






(やめよう・・・・)





私は菅原凛。

目立ってはいけない、普通の女子高生。

地味で真面目が取り柄の女の子なのよ。





(田淵がうろついてるかもしれないのに、凛道蓮バージョンで対抗したら、怪しまれちゃう!というか、目立つじゃない・・・)





諦めて立ち上がり、足型のついたコピー紙を拾う。




(くっそ~凛道蓮だったら、今頃携帯をたたき割ってるのに・・・・!?)




〔★凛道蓮じゃなくてもしてはいけない★〕