使い終わった辞書を返すため、G組に行った。
その手には、連絡ノートのコピーもあった。
(えへへへ~職員室でコピーしっちゃった!)
必要とあれば、コピーさせてもらえる。
学生カードを通せば、貸してもらえる。
基本、使いすぎない限り、無制限で使える。
まあ、ほどほどに使えば、怒られることはない。
(書き写させたら、焦らせそうだし、手も疲れちゃうし、字も汚くなっちゃう。少しでも、楽をしてもらえれば~)
そう思ってコピーしたのだった。
英英辞典を貸してくれた恩人として、友達として、彼女を探して第二校舎に来てみれば・・・
「す、菅原さん!」
「え?あ、吉田さん!」
G組側の女子トイレで声をかけられた。
探していた吉田さんだった。
(よかった!こんなに早く会えるなんて~)
「今、返しに行くところだったんよ。これ、貸してくれてありがとう~あとね、連絡ノートだけど、コピーして・・・」
「い、いいから!」
「え?」
「連絡ノートはもういいから、返して!」
「あっ!?」
そう言うなり、ひったくるように英英辞典を奪われた。
〔★乱暴な引き取り方だ★〕
「えっ!?よ、吉田さん!?」
あまりのことに、驚く私。
そんな私に彼女は言った。
「悪いけど・・・もう借りに来ないで・・・」
「え!?どうして?」
「いいから、来ないで!これからは、菅原さんには貸さない。」
「吉田さん??」
わけがわからず・・・
「吉田さん、どうして急に・・・?」
わけを聞こうとして、近づこうとしたら
「――――――――――来ないでっ!!」
そう叫ばれ、背を向けられた。
一瞬だったけど、顔が真っ青だった。


