貴方と会ったのは今から一年前。
丁度、とある出来事のおかげで偶然出会った。
その時の貴方は誰にでも好かれるとても優しい人だった。

そんな人が、ほんの一瞬でも
私の貴方になってくれた事は今でも、
凄く覚えてるの。

でも、そんな幸せな時間は
私を苦しめる原因になったんだ。




「おはよう、私」


鏡に映る私に話しかける。
相変わらず、冴えない顔をしている。
だめだな、私。
そう思うがどうも直らない。

実は、こんな風になったのも最近の話じゃないんだ。
そう、貴方に会ってから。
貴方という存在に会ってから。

私の中の歯車がゆっくりと時を刻むようになったんだ。

でも、私も最低だ。
好きな人の幸せも望めないなんて。
私はまだまだ子供という事だ。
それぐらい、好きだった。
それぐらい、貴方に夢中になった。