幼なじみはアイドルの先輩

今ここにいる愛結は、最前線で歯を食い縛ってメンバーを引っ張ってた面影はすっかり影を潜め、穏やかな口調でとんがってる空気が消えてる。


言いたくはないが、覚悟してるよう……。


「飲むか?」


「先生、キャップぐらい自分で開けれますよ。そんな過保護恥ずかしいですよ」


「過保護でもいいじゃん。愛結は甘え下手だし、それも克服しないといかん」


キャップは開けたが、愛結がすかさず手を伸ばして一気に半分飲んだ。


「生き返りました〜。先生、自分でやれますから座っててください」


穏やかな口調で怒られてしまいました。


しかし、これ1つ取っても、もう数日前の愛結とは別人だ。