幼なじみはアイドルの先輩

お肉がまた運ばれてきました。


さっきのアルバイトの女の子だ。


「後で彼女がサインするからもう少し待っててね」


これで気分が良くなったのか、片付けるお皿と一緒にペンまで持っていってしまった。


主導権はあちらにあるのか。


余計なこと考えてる間に涼さんとひかるさんが忙しく動くよ。


これは本来私の役割ですよ。


「杏は黙って待ってなさい」


「……はい」


ありがたいけど、こんなに甘えて罰当たりだよね。


「でもさあ、こんな際どいこと頼めるのってメンバーの中じゃ杏しかいないんだよね」


「そうそう。あたしら長くやってるメンバーは4年経ってるのにいつまで干してるのかあゆみさんに聞こうと思ってた時期もあったけど、今のままでいいような気がして」