幼なじみはアイドルの先輩

美登里さんは席に座るなり、私とひかるさんの手を見せなさいと言ってきた。


2人同時に占ってもらった。


時間の効率はよくなるけど、よっぽど早く出かけたいんだろう。


「今年は、ひかるちゃんがややいいかな」


「やった!!杏、ごめんね〜」


私に手のひらを向けるひかるさん。


ムカっとイラつくことはなかった。


むしろ助かった。


荒れるひかるさんを見なくて済んだんだから。


「今年は、遠慮すると後悔するから、どんどん前へ行ったらいい。病気に気をつければいい1年過ごせるでしょう」


「わかりました〜」


ノリが軽すぎるからあんまり聞いてないなあ。