幼なじみはアイドルの先輩

やっと私に興味をもってくれたみたい。


「ゆっくりしてってください」


「あ……はい」


いざ面と向かうと目を合わせづらいよ。


胸の高鳴りを沈めながらママについていった先は2階だった。


誰もいないけど、ジャズが心地よく聴こえるからそれもまた悪くないね。


「どうしたの?」


「今準備中じゃないの?」


「わざと準備中にしてるのよ。マスターの遊び心ってやつ」


ご愛嬌ってことか。


「ねえ、1つ聞くけどいい?」


「お!なんなりと」


ママが少し身を乗り出そうとした時、マスターがお冷やを持ってきた。


「ちょっと待った」


ママは戻ろうとするマスターの袖を掴んだ。