幼なじみはアイドルの先輩

「大丈夫ですよ。昨日の夜本人と会いましたから。走り回ってましたよ」


「それならいいんですけど、本人も次倒れたら身を引く覚悟はしてるはずですが、それを意識するあまり誰にも辛いこと言ってないような……母親の当てにならない勘ですが」


結子さんの勘は当てになってる。


1年限定の本体活動だが、俺も愛結も明日のことなどーー。


「……すいません。電話が」


まるで俺を監視してるかのようにタイミングよく電話がかかってきたな。


しかも、噂をすればだよ。


「もしもーし」


『お疲れ様でーす』


カチカチうるさいな。


杏はパソコンいじってんのか?


「どうした?」


『劇場版選抜祭ですけど、大晦日に劇場でやります。とりあえず今はこれだけです。お土産忘れないでください』