幼なじみはアイドルの先輩

「総帥の言う通りです」


「そうです。言う通り……熱っ!!」


涼さんにどこまでもついていこうとした薫のロングヘアーにちっちゃい火花が散った。


薫は急いで腕にはめてたゴムで髪を後ろに束ねた。


笑いの神が舞い降りた薫に私らは完全にドツボにはまった。


本人は何で私らが笑ってるのかわからなく尋ねてくるから、またそれが面白い。


「ああ〜、ダメダメ。苦しいわ」


笑いすぎたら苦しくなってきた。


「食べよ食べよ。涼さん、メニュー取って」


「梓、まだ食べんの?」


「今日は絶好調なので」


梓が舌をペロリと舐め回したと思ったら、メニューをガン見してる。


「すごいな〜。頑張って〜」


メニューで顔を隠してるけど、梓が小刻みに震えてるの見逃さないよ。