幼なじみはアイドルの先輩

「チーフに続いて私からも言わせていただきます。今回チームG2に移籍させていただきます。誰に言われたことでもなく、このままじゃいけない。みんなの役に少しでも立ちたいと思い、社先生にお願いしました。こんなわがままな私ですけど、よろしくお願いします!」


愛結さんはすんなり受け入れられるよ。


ゆかりも涼さんも涙溜めてるし、まるで姉妹みたいな関係の百合ちゃんは華澄さんの胸に顔埋めてるし。


眼鏡かけてきて正解だった……あ、あれ?愛結さん?


話し終えた愛結さんがくるりと背中を向けたと思いきや、舞台袖へ走っていっちゃった。


始まりも終わりもホントは私が先なんだよ。


「あ……、私らからの話はこれで終わります。ありがとうございました」