幼なじみはアイドルの先輩

車内は運転手と俺以外いない。


後ろで1人見慣れた都会の景色を見てるのもつまらんから運転手の後ろの席に座る。


「週末はすいてますね」


「そうですねえ。我々は毎日混んでほしい立場ですよ」


おっしゃる通りです。


ライバルが多くて大変だよ。


言ってるそばから反対車線には別会社のバスが通りすぎていった。


お客は結構いたなあ。


今日は見てはいけないものばかり見てしまう日か。


「今日は夜まで?」


「ええ。夜は人はたぶん乗らないんでテレビつけながら運転ですよ」


「あらあらお気をつけて運転してくださいよ」


「普段はつけないんですよ。孫のランキングが気になるもので」