幼なじみはアイドルの先輩

『長話は身体に悪いから切るぞ。お大事にな』


「社先生、ありがとうございます」


電話の向こうから歌声がしたけど、事務所のモニターの音が聞こえたのかな?

まあ……おかゆを食べてから考えますか。


まだフウフウしなきゃいけないかなあ。


…………って、また電話だ。


『やっほー、あたしですよ〜』


「藍さん、お久しぶりっす」


今度は総帥だと期待してたのに。


同期がかけてきてくれたことは嬉しいよ。


『まだ声変だけど大丈夫?』


「熱は下がったけどもう少しかな」


『そっかあ。総帥から頼まれたんだ。忙しいから代わりに様子聞いてきてって』


扱いが雑ですねゆかりさん。


それを同期に頼むとは……これは酒のつまみが1つ出来たぞ。