幼なじみはアイドルの先輩

「今日特番で一緒に出させていただく水原杏です。よろしくお願いします」


するとうしおさんが突然勢いよくぐるりと振り向いた。


顔と顔がめっちゃ近い。


キスを迫られるのではないかとドキドキした。


「君か〜。やっぱりアナウンサーみたいな喋り方やなあ。ホントにアナウンサーじゃないよね?」


真っ白な八重歯がキラリと光輝く。


「アナウンサーではないんですよ。うしおさん、ゲームしてたんですね」


「これか?いやね、もう別れた奥さんの娘と月に1度会ってるんだ。君とおんなじぐらいの年だけど、最近ゲームにハマってな。親父として娘との会話の引き出し増やしたいから始めたんだけど、オッサンにはわけわからんなあ」