幼なじみはアイドルの先輩

午後に安西チーフが入院してる病院へと向かった。


リハビリ中で病室にいない可能性もあったけど、運がよかった。リンゴ食べてる。


「ゆかりじゃん。久しぶりだな〜。来なくてもいいのに」


元気な姿を見れてひとまずホッとした。


滑舌も今まで通り悪くない。


でも、右手でフォーク使ってリンゴ食べて、左手は布団の中だ。


「今1人ですか?」


「一応ピンピンしてるから嫁さんは仕事だ。生活かかってるからな」


「そうですか」


手に持ってたフォークをお皿に置いて、テーブルにあったスマホを取ろうと身体を伸ばす。


「あたし取ります」


「おお、悪いな」