幼なじみはアイドルの先輩

「北海道は最終オーディションに50人でしたよね?」


「見てみるか?」


大事な履歴書を雑に整理して私の手元にバシッと置いた。


最終オーディションでは、50人をさらに絞って初期メンバーは25〜30人ほどにするようで。


1人ずつ履歴書見ていくけど、みんなかわいいね。


地元の子が多いなあ。


そこが社先生のこだわり。


神戸だって、7割は地元出身だしね。


全員の履歴書を見終わると、注文の焼酎が運ばれてきた。


居酒屋で初めての焼酎ロックです。


神田さんが来る前に社先生に私は介抱されていそう。


「お〜、ゆかり、逆だよ逆」


「え?逆ですか?」


私が持ってるのは大きいジョッキ。


社先生の手に持ってるのは小さいグラス。


「それが焼酎ロックだと思ったんだろ?そうだとしたら、二日酔いどころじゃすまなくなるぞ」