幼なじみはアイドルの先輩

注文したアイスコーヒーとチョコレートケーキがきたけど、手がブルブル震え出してとてもカップに手をつけられない。


文がゲームに集中してくれてホントよかった。


「あ〜、負けた〜。帰ってからまたやろ」


文がゲームをやめた。


テーブルに重ねてた両手をそっと下に隠した。


震えはまだ続いてる。


「どうしたの?あたしに何かついてる?」


「え?えっと……文さん、ズバリ本命チョコは誰ですかあ?」


慌てふためいた結果、文にストレートに質問してしまった。


おいしそうにチーズケーキ食べてた文が急にむせだして、フォークが喉の奥まで行く手前だった。


「それは……言いたくても言えないです」