幼なじみはアイドルの先輩

「お疲れ様」


「うわ!阿久津さんも来てるんですか?」


「迷子のお嬢さんをお連れしたよ」


体格の大きい阿久津さんの背後に隠れるとひかるがすっぽりおさまってしまう。


「ひかる〜、頼みますよ」


ひかるがバツの悪そうにめいっちにひきつった笑みを浮かべる。


今日に限ってはエースの立場ば逆転だね。


「とりあえず終わりまでパーティーを楽しんで。その後囲み取材やるよ」


「わかりました」


「社先生と水原も加えてね」


「え!社先生に杏も?」


これはまたどうしたことか。


ほぼ他人にレポーターの取材を任せてる人と表だった取材にほとんど出てない人が私たちと囲み取材するんだ。


ひかるじゃないけど、気のせいかトイレが近くなったような。