幼なじみはアイドルの先輩

冬場の田舎の駅前は休日でも人はまばら。


ましてや、雪が断続的に降り続き、道路はうっすらだ。


明日になれば凍結して足元に神経集中になる。


閑散とした裏通りを身体を丸めて歩いていく。


一応この地で産まれたはずなんだが、都会に馴染むと寒さの免疫が消え去るのか。


おぼろげな記憶を頼りに歩いて行くとお目当てのカフェがまだ存在してた。


周りはシャッターだらけ。


生粋の都会っ子にしてみたら、鼻で笑うだろう。


店内は明かりついてるのに、準備中ってなってる。


これもご愛嬌。


営業中に直して店内へ。


「いらっしゃいませ」


「人いねーなみっち」


「都会とは違うんですよ敬輔」