幼なじみはアイドルの先輩

最初の2人で組んだ三味線演奏は記憶がほとんどなかった。


ひかるさんに覚えてる?って聞いたら、あたしも全然覚えてないって青白い顔で言ってたのを今でも鮮明に覚えてる。


先生の評価はまあ最初はこんなものよと辛口評価が自慢なのにと思ったけど、内心助かったよ〜ってバンザイよ。


今は場数をそれなりにこなしてるからある程度心臓には毛が生えてると思います。


この日は生徒が割合多かった。


何を弾くかは先生が決める。


「よし!じょんがら節やりますか?」


「ついに来ましたね」


「杏、やろう!」


先生が言ったじょんがら節とは、津軽じょんがら節。


多くの方がこの津軽じょんがら節を弾いて魅了してきたのをついに私たちが。


先生から2人の息が完全に合うまで演奏禁止と言われてたのについに。