幼なじみはアイドルの先輩

「これを食べて英気を養って明日からまた頑張りましょうよ」


安西は箸を割っていつでもいける準備に余念がない。


「でもさ〜、こんなスケジュール少し見直ししてほしいよね〜。各事務所のマネージャーのクレーム処理が大変なんだから」


点火しようとするも、カセットコンロの火がつかない。


小山内がボンベを取り出して少し向きを変えて入れ直した。


もう1度チャレンジすると、面白いように1発で点火。


男たちは小山内に感嘆の声を上げた。


女の意地を見せつけられた榊はさっき見せた小山内の表情とうりふたつだった。


「あゆみさんの大変さはわかりますけど、いい流れですよ。俺の立場からすれば嬉しい悲鳴です」