幼なじみはアイドルの先輩

「綾女さ~ん」


潤んだ瞳で綾女に訴える和奏。


サポートしてほしいのがこんなわかりやすいとは。


「しょうがないなあ。いいけど、ここに上井がいなくてよかった」


綾女の言う通り、甘えまくってる和奏の姿を見て亜沙美が何を思うかだね。


「私からの案を1つ出すけど、旅行は秋ごろがいいんじゃない?選抜祭が終わってから」


「それなんだけどね」


「綾女、どうしたの?」


「先に杏に言うけど、あたしと和奏はもう選抜祭出るつもりないから」


耳がキーンと鳴り始めた。


しかし、はっきりと綾女の言葉は聞き取れてしまった。