幼なじみはアイドルの先輩

注文した全員一致の生ビールが届いて俺の音頭で乾杯した。


ほどよい熱気に包まれてる室内だからこそ真冬に冷え冷えのビールが飲める。


「久しぶりにアルコールを体内に入れましたね」


安西はジョッキを置いてタバコを1本口にくわえた。


安西以外は吸わないが、この個室は喫煙OKだ。


そのため肩身が狭いであろう安西は俺たちにこの場で吸ってもいいか確認をとる。


もうライター手に持ってるんだけどな。


俺たちはあっさりOKした。


安西以外は元喫煙者で禁煙してからそれほど日は経っていないので、あまり気にはしない。


許可をもらった安西は、灰皿を隅に置いて俺たちに背を向けて吸い始めた。彼なりの配慮だろう。