幼なじみはアイドルの先輩

「ズバリだ。選抜祭を来年の秋の連休にやるぞ」


このタイミングで社先生からの選抜祭開催宣言。


歯痛のおかげで、喜びが半減してる。


「ついに、やりますか」


「やると決めた。仕組みも変える」


「どういう風になるんですか?」


「表立って活動するメンバーは7人。トップ3がボーカル陣。4人がダンサーだ」


「つまり、1位がメインボーカルで、あの~、4位がダンサーのセンターでいいんですか?」


社先生が何も言わず握手を求めてきた。


いきなり正解を言ったんだあ。


歯痛で勘が鋭くなる不思議さ。


しかし、削ることをよく決めたなあ。


「年々思ってきたんだが、人数が多くて1人に注目する機会がなかなかないから」


社先生もそう思ってたんですね。


私は絶対このお考えはあるとずっと思ってたから、いざ、社先生から聞かされると嬉しくて小躍りしたいけど、歯痛が邪魔をしてくれてます。