幼なじみはアイドルの先輩

渋沢組の登場で事務所内は完全に浮足立ってる。


ちょうど安西代行が所用から帰ってきて渋沢監督と鉢合わせ。


「監督!!さ、どうぞどうぞ」


安西代行のちょうどよいお帰りのおかげで、立ちっ放しは回避出来た。


「それにしても、杏ちゃんは何の違和感もないねえ」


「…………ありがとうございます」


出来れば世間話はなしですぐに本題に入ってほしい。


……と言う思いもむなしく、しばらく渋沢監督と安西代行の世間話を聞くことに。


映画監督のオーラは何か特別だ。


さすがの涼さんもお茶を出す手が怪しいよ。