「先日お話をいただいた地元アーティスト結成に伴う劇場チーフのことですけど、今アマゾナイトが正念場なので、結論は保留でも構いませんか?」


「もちろん。こんな大事なことは1人で決められるものじゃないしね。お母さんとも相談してもいいよ。よきアドバイスを得られるかもしれないよ」


社先生がまたひらめいたのか、中腰になったがまた思いとどまる。


こんな能力ホントにうらやましいよ。


「でも、おじさんが言ってたプロデューサーのお仕事はこれから社先生に教えてもらおうかと思います」


「社先生、そう言うことですのでうちの大事なタレントを大事に大事に鍛えてくださいね」


社先生は何も言わず握手を求めてきた。


当然拒否する理由はない。


プロデューサーの経験も万が一に役に立つと思うから勉強してみてはどうかと亨おじさんから話をいただいた。


学業は卒業したけど、まだまだ勉強の日々は続くね。