幼なじみはアイドルの先輩

ひかるの断定的な口調に戸惑いつつも、私はお腹をさすりながら起き上がった。


まだお腹に力が入らない。


「ゆかり、髪ボサボサだよ」


ひかるが目を細めて笑いながらも私のボサボサになっちゃった髪を指で微調整してくれた。


ひかるにこんなことやってもらったことないから、なんだか恥ずかしいよ。


「ありがと」


「自信持って！ゆかりの頑張りはみんなわかってるから。知ってる？トークショーはあたしよりゆかりファンが１番来てるって杏が言ってるの」


「えっ……知らない」


私があっさりと白状してしまったせいで、ひかるがかなり動揺してスマホを床に落としてしまった。


今日に限っては空気をまるで読みきれない私をひかるさんはうまく拾い上げてください。