幼なじみはアイドルの先輩

小粒の雨が降り出してきたが、そんなことはお構いなしにCMの仕事を具体化する作業を進めた。


昼間のことを忘れようと集中を高めて沙保と打ち合わせをした。


無残な選抜祭後の大きな仕事だから、なんとしてでも結果がほしいなあ。


と……、気を引き締めていたら、小山内から呼び出しを受けた。


雨のせいでためらってるわけじゃないよ。


小山内からの緊急電話はろくなことがない。


雨がやんでるが、コンビニで時間を潰す。


週刊誌を立ち読みだ。


梓のインタビュー記事を読む前に、サブローの記事を読んだよ。


まるで恋人同士のような記事だな。


こうして既成事実を作られると防戦一方になるな。