幼なじみはアイドルの先輩

12月に入る前というのに、冷たい風が身体に染みるねえ。


桂木からランチのお誘いを受けて定刻通りに到着すると、サブローもいるじゃないか。


「おはようございます」


一時期冗談抜きに余命わずかではなかろうかと本気でサブローを心配してたが、年々顔色がよくなっていく。


「どうかしました?俺の顔に何かついてます?」


「え?何でもないよ。気にしないで。ほら、何食べるか決めろよ」


しかし、桂木は完全にサブローを気に入ったな。


捕まったアルテ前プロデューサーとは正反対の性格だしな。


それに引き出しが俺よりはるかに多いしな。


話をしていても飽きないから桂木も楽しいと思うぞ。