幼なじみはアイドルの先輩

小山内はいい顔しなかったが、杏を自宅に呼んだ。


杏はこれも仕事と考えて来てくれると祈るような思いだった。


緊張してトイレに何回も向かう自分がいたよ。


そんな俺を神様は同情してくれたのか、思惑は成功した。


相棒を引き連れてね。


「ご無沙汰です」


「誰かと思えばひかるさんではございませんか」


久しぶりの再会で俺の気分が高まるなあ。


「どうして?」


「三味線教室の帰りに電話あればついていくしかないじゃないですか」


ひかるもかなり気分が高まってるようだな。


かつてのように、地下のスタジオでの修羅場を……もうないよな。