幼なじみはアイドルの先輩

「今日はありがとね。久しぶりに楽しいオフだった」


ひかるさんの充実感溢れる表情見てるだけで、私はもう何もいらないです。


「ひかるさん、私が言うのもあれですけど、センスあります。すぐひけるようになります」


「そうかなあ。私はまだーー」


ひかるさんのカバンの中から着信音が。


「ごめんね」


立ち上がってカバンの中からスマホを出してチェック。


「……リーダーからだ」


ひかるさんの浮かない様子で内容はおおよそ見当がついた。


ゆかりもね、まだ1日あるんだからせかさなくてもいいのに。


「リーダーからどういう……」


「選抜祭立候補どうしたの?って」


それだけ言ってひかるさんはスマホをベッドに放り投げて床に大の字になった。