幼なじみはアイドルの先輩

ゴールデンウィーク前だったけど、拍手は時々いただくことは出来たんだけど、どうしてかはわからないんだけど、ピンと張り詰めた空気で殺伐とした雰囲気だった。


私はそんな雰囲気に完全に呑まれてしまい、足がガクガク。


マイクを握る手も震えが止まらなかった。


頭がまっ白だった。


都内へ帰り、社先生との反省会は焼酎のロックを流し込んだ。


「あんな空気はいくら何でもひどいですよ!!」


「まあ、県民性があるから仕方ないよ」


「大晦日の歌番組に出ても、まだまだ知名度がないってわかりました。今度ゆかりさんにキツく言います」


跳ね返されて弱った私はアルコールに逃げ込んだ。