幼なじみはアイドルの先輩

「大反対だよって顔に書いてあるね」


「そんなことはないです!阿久津さんは今まで堅実なイメージがあったのでいきなりどうして。あの……サブローさんのアドバイスなんですか?」


「ワシも最初サブロー君がきっかけかと思ったが、とある会場でサブロー君とこのことについて話をしたが、彼ははっきり反対だと阿久津君に言ったそうだ。時間がなくて反対の理由までは尋ねることは無理だった」


享おじさんは最後まで言い切り、ティッシュにまた手を。


しょうがないけど、鼻声が一段とひどくなる。


この手の話なら、真帆さんもご存じでしょう。


享おじさんを少し休ませねば。


「この話は、これで決定なんですか?」


「夏に集まる時に話すみたいだけど、意外とイケイケな人が多いみたいで実現の可能性は高いね」


真帆さんが諦めモードだ。